「里緒ちゃん、どっか行きたいとことかある?」
車を先程の海辺に向かって走らせた。
「え、いや……
特に何も考えて来てないです…
ごめんなさい」
里緒が申し訳なさそうに俯いた。
「あ、いやいや!
そーじゃなくてさ。
俺がちょっと行きたいとこあるからさ、むしろその方が好都合だよ。
俺の行きたいとこでいいかな?」
「はい!もちろんです!」
「よしよし。
じゃぁ…ちょっと時間ないから急ぐね」
そう言って、アクセルを少し強く踏みこんだ。
すでに太陽は傾き始め、空はブルーからオレンジへと色を変え始めていた。
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