「えっ、ちょ、ちょっと大丈夫!!???」
俺は里緒に駆け寄り、手を差し伸べた。
「い、痛いーーー」
俺の手を取り、起き上った。
どうやら足元の段差に躓いたようだった。
「バカだなー」
くつくつと笑いながら手を離す。
「あ!!バカって言った方がバカなんですよ!!!」
里緒はしかめっ面で子どもみたいなことを言う。
俺は、「かわいいなぁ」と子どもをあやすように彼女の頭をなでた。
「……今日、効果測定受けたんです」
「おぉ、そうなんだ!どうだった?」
「合格しましたよ」
「おめでとう」
里緒はその言葉に力無く笑った。
言葉を交わすたびに里緒の表情が曇って行くように感じた。
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