里緒が俺に対して好意を持っていることは明らかだった。 俺としても悪い気はしないし、話だってはずむからもっと彼女と話したいと思うことさえある。 年も2歳しか離れていなくて本当に、妹かかわいい後輩のような存在だったし、彼女にも俺と同い年の兄がいるらしくお兄ちゃんみたいとよく言われた。 そうやって慕ってくれる里緒だったから、俺はひそかに彼女から教習の指名があるのではないかと期待していた。 しかし、 俺が彼女の教習を担当したのは後にも先にもあの日が最後だった。 .