チャイムと同時に教習を終えた。
ちょうど昼休みだったのでハウスには戻らず彼女と一緒に校舎へ向かった。
「青柳さんの教習、すごいわかりやかったです!
クランクできるよーになってよかったぁ」
隣で彼女が嬉しそうにはしゃぐ。
できないとしきりに言うわりに、ポイントはしっかりとおさえている。
他の教習生と比べればまぁまぁ上手い方だった。
「高木さん、できないとか言うわりにちゃんとできてたよ?」
「……青柳さんの教え方がうまいんですよ」
彼女がニコニコと笑う。
その笑顔に不覚にもドキッとしてしまった。
だってすげー可愛いんだもん。
「はは、ありがとな!
修検頑張れよ?」
「はい!」
「じゃ、じゃぁ!」
俺はその場から走り去った。
本当はもう一度彼女の顔を見たかったが、振り返ることができなかったのだ。
.



