戀々 -ren ren-



1時間の補習の後、再テストが行われた。



先生は最初の10分だけいて、あとは出来た人から帰って良いと言って教室から出て行った。








30分ほどするとだんだん人も減ってきて、ついに残ったのは私と吉岡昇太の二人だけになった。



ちなみにテストは30分経っても半分も解けない。




今補習受けたばっかりなのに…






やっぱり私って天才的なアホ?






補習受けても何も出来ない絶望的に悪い頭への怒りの気持ちと
こっちを向いてくれない吉岡昇太への悶々とした気持ちが交じって
急にやるせない気持ちでいっぱいになった。






もうどうにでもなれ!





そう思った瞬間、




















いつかみたいに、開いたままの筆箱を床にぶちまけた。



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