「うわー
数学8点とかまじアホなんですけど。
計算問題しか解いてないじゃん」
愛加に結果を話すとバカだのアホだの散々に言われた。
私の数学の解答用紙は一番上の名前の欄と計算問題の欄しか埋まっていない。
要するにほぼ白紙。
「わからないもんはわからないんだよ!!」
「計算できんなら文章題だってできんじゃん。
知佳世、部分点って言葉知ってる?」
「ぶぶんてん?何それ?」
きょとんとする私を目の前に、愛加は大きな溜め息をついた。
「……天才的にアホだな」
愛加はその後"ぶぶんてん"について話し、数学を教えてくれた。
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