戀々 -ren ren-




―――――――――



「じゃぁ、好きな食べ物は?」


「うーん……

ケーキかなぁ……」



意外。



でもこの意外性を知るのがまた快感(笑)


「ウケる。その顔でケーキかよー」


私は笑いながら言った。


「なんだよ。悪いか?」


吉岡昇太の目がぎろりとこちらを向く。


「全然。ケーキ私も好きだし」



「…ふーん」




「今度一緒に食べに行く?おいしいお店知ってんだ」


「おー」



――――やったね。


約束ひとつゲット!


これで終わりじゃないんだって思ったら、なんだか安心した。





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