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「コイツが元カレ?あんた見る目ねーな。
明らかに浮気しそーな顔してる」
吉岡昇太は雄二と撮ったプリクラを見ながら嫌みったらしく言う。
「うるさい。最初は優しかったの!!」
私はプリクラを引ったくって財布にしまった。
「なんでそれとっとくの?必要ないじゃん、捨てなよ。
そんなん持ってるから腐れ縁も解消されないんだって。貸して」
「べ、べつにいいでしょ」
「良くない。俺、嫌だもん」
「え…」
彼は私の手から財布を引ったくり、プリクラをごみ箱に捨てた。
「ちょっと!!」
「どう?すっきりしただろ?」
そう言って、子供みたいな笑顔で財布を差し出した。
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