戀々 -ren ren-





教室を出てすぐに携帯を開いて時間を確認した。


待ち合わせの時間までまだ1時間ある。
駅までは普通に歩いても20分もかからないから十分に間に合う。



その時、




背後からばたばたと足音が聞こえた。


「ちょっと待ってよ!
駅まで一緒に行こうよー」



愛加が走って追いかけてきたのだ。




「しょうがないなー」



そう言いながら私は愛加の腕に自分の腕を絡ませる。



愛加はまた微笑んだ。――――





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