手紙の内容に堪えきれずに嗚咽が漏れた。 「俺、まじでバカだわ……」 「お前は間違ってない。 間違ってへんで…」 そう言って相川くんは俺の肩に手を置いた。 後悔しかない。 もう一つ言葉があれば何か変わったのだろうか。 いや、 きっと同じ結末だっただろう。 たぶん里緒はあの日会った時にはさようならを決意していたのだと思う。 あのまま俺が気持ちを伝えなければ余計な傷を受けずにすんだのに。 臆病で馬鹿な俺のせいで…… 里緒、 ごめんな…… .