異能力者達の夕暮


そう言った後、蒼は微笑んで

「次はゆっくり休もう。疲れた」

と愚痴を零す。

「分かった、じゃっ行こう」

そう言い歩き出そうとした時

「皆さんのリーダーが逃げようとしていますが」

と声が響いた。

視線が集まる。チッ、舌打ちが聞こえた。

「そんな相手してほしいのか」

美少女に向かってそう言い溜息を吐いた蒼、こいつはもう癖になっている。


可哀想に。