異能力者達の夕暮



「やっぱ臭いね」

私は地下道を眉を寄せながら進んでいた。

「そうか?」

蒼は首を傾げて前に進む。

蒼は臭いにはかなり敏感だが臭いにおいというのはよく分からないらしい。

地下道の幅は広く5~7メートルくらいある。

4メートルぐらいおきに段ボールが置かれている。

「シロウさんに会いに行くの?」


私は分かれ道を右を曲がった時聞いてみた。

「ん?ああ、そうだ」

「あっそう」

そんな風に会話がアッサリ終了。

暇なのでシロウさんの説明でもしよう。

シロウさんは『a chain』と言われるスゴーイ情報屋さんで蒼が珍しく気に入っている人でもある。ちなみに女性で28歳の超美形。

まぁさっきから軽い感じで話してはいるのだが以外に笑えない状況。

何故ならシロウさんが、"出てきたから"。