テーブルの上には、いつの間にか、



用意してくれていた料理が並んでいた。



『お腹すいてたら食べて!急いで作ったから美味しくないかもしれないけど…』



こんな短時間に手際よく料理が出来る瑠璃。



俺のためにしてくれること、全てに感激だし!!



なんだかますます惚れちゃうって。



そう思うといてもたってもいられなくなる俺。



だから……。



『すげぇ腹減ってる…。でも、飯の前に…先に瑠璃がいい…』



抱きしめたくて……瑠璃を抱きたいって思うんだ。



『っ…??私??』



まだ風呂上がりで、冷めきらない体のまま、



俺は、瑠璃の両手首を掴み、ソファにそっと押し倒した。



『俺が欲しいのは…いつでも瑠璃だけ…』



少しひんやりとしたソファの感触。



『…悠が欲しいなら…いつでも…あげる…こんな私でいいのなら…』



こんな私??



俺は瑠璃だから欲しいと思うし、



瑠璃だから抱きたいのに。