お前は俺の予約済み!!

ありすちゃんからのビンタで、



俺は叩かれた頬より、胸の奥の方が余計痛んだ。



『ずっと言わなくて悪かったと思ってる…。ありすちゃんには何の感情もないんだ…』



悪いのは俺だけ。



ありすちゃんが怒るのだって当たり前のこと。



ありすちゃんは怒りに満ちた表情を浮かべ、



俺を睨むと、勢いよく椅子から立ち上がり、



『あたし…帰るっ…』



そう言い放ち、勢いよく店から飛び出して行った。



俺はズキズキと痛む右の頬を押さえながら、



『ごめん……』



ひとり言のようにつぶやいた。



本当なら、ありすちゃんを追いかけることも出来たかもしれない。



けどそうしたら、なんだかもっとありすちゃんを傷つけちまう気がした。