『どうしたの?最近元気ないわね…』



せっかく久々に瑠璃に会えても、



俺は前のように瑠璃の前で大声で笑ったり、



冗談を言ったりすることも減っていた。



瑠璃はそんな俺を心配しつつも、



初めて中学3年生の担任を受け持ち、



想像以上の忙しさからか、



俺と会っていても「心ここにあらず」といった感じのようだ。



そして以前のように、



俺から瑠璃の体を求めなくなったことにも気づいてない。



少しずつ瑠璃との時間が減っていくと、



代わりにありすちゃんと過ごす時間が増えていく。



考えてみれば、なんだか皮肉なもんだよな。



『瑠璃、仕事大変なんだろ??無理すんなよ』



『うん。ありがとう…悠』



なぁ瑠璃……。俺達の間に出来てる心の隙間、



お前は気づいているのか??



俺はこんなにも苦しいよ。



自分で選んだことなのにな……。



俺は俺達のために何が出来る??



今の状況だと、この苦しさからは、



……逃れられねぇんだよな……。