『……瑠璃?それって…俺の…』



やっと出た俺の言葉をさえぎるかのように、



瑠璃は大げさなくらいに、大きく首を振って、



『違う…違うからっ…悠の子じゃない…』



そう言い放って、俺から視線を外した。



『違うって、そんなはずねぇじゃん!俺の子だろっ??ちゃんと説明しろって』



『違う……悠は関係ないから。私の問題なの。もうこれ以上は言いたくない!!』



頭の中が混乱する中、ひとつだけ、俺が分かることは、



瑠璃のお腹にいるっていう赤ちゃんの父親は、



どう考えたって、俺以外考えられねぇってことだ。