『おいっ!南!大丈夫か、お前?どうしたんだよ?最近おかしいぞ』



篤司が俺をこうして声をかけて心配してくれんのも、



俺には、ただウザイだけにしか思えねぇから。



そんな自分にもうんざりしながらも、



『悪りぃな…今日も部活休むからさ、篤司、頼むわ~』



今日もまたひとりで帰るつもりで、教室を出た。



『南がいねぇと練習もまとまんねぇよ!キャプテンは俺じゃ務まんねぇ!おぃ!南!』



篤司は俺を引き止めようと声をかけるけど、



今の俺には部活なんて、全く意味がねぇから。



ごめんな、篤司。



俺は篤司を無視するようにして、廊下を歩き出した。