か細い、その声に込められた真理ちゃんの不安と心配な思い。



言葉は必要ないくらいに伝わってきた。



『真理ちゃんも知らないのか…瑠璃がどこにいるのか…』



『はい…家族みんなで心配してます…』



瑠璃の住んでいたこのマンション。



真理ちゃんもよく訪ねて来ていたという。



『もしかしたら…姉に会えるかもって、時々ここに来るんです…』



家族にも行き先を伝えず、いなくなった瑠璃。



『ごめん…俺のせいなんだ。俺のせいで…瑠璃はいなくなっちまったんだ…』



『…違うと思います…。あなたのせいじゃない……姉は…あなたのこと、すごく好きだった…』



真理ちゃんははっきりとそう言うと、



『何か分かったら連絡ください…』



と、自分の携帯番号を俺に伝えた。