お前は俺の予約済み!!

声のほうへと振り向くと、



『…どこか具合悪いんですか?』



俺を覗き込むようにして心配そうに見る女がいた。



あまりにも真っ直ぐに向けられるその視線に、



『えっ…あ、うん。えっと……大丈夫。大丈夫っ』



慌てて作り笑顔でそう答えはしたけど、



バッチリ涙目の俺には、あまり説得力もなく、



『何かあったんですか?…具合悪そうっ…。あ、でもお節介ですかね…すみません』



その女はまだ心配そうな顔をしたまま、小さく頭を下げた。



見ず知らずの奴にここまで心配出来る、この女。



今どき、こんな子いるんだな……。



さっきまで、めちゃくちゃどんよりしまくってたくせに、



何故だか変にその女に感心してる俺がいた。