お前は俺の予約済み!!

もらったチョコを詰め込んだ鞄は思っていた以上に重くて、



その重みと、どんよりとした重い気分の俺が重なる。



瑠璃の部屋には今は新しい住人がいる。



今となってはもうどこにも瑠璃の気配を感じなくなったマンション。



どんどん変化する状況の中、



変われないのは、間違いなく、この俺だけだ。



2月の空気は冷たくて、こうして立っているだけで、



体中がしびれてくるような寒さだ。



『……会いたいよ…瑠璃』



マンションを見上げながら、



今日もまた無意識にそんなことを口にしてしまう。



瑠璃……。



どうすれば瑠璃を忘れることが出来んだよ。