『…ちょっといいかな…』



『悠…っ……南沢先輩…』



学校でやっと姿を見つけたありすちゃんに、



俺はそばに駆け寄り、声をかけた。



『久しぶりだね。元気?ありすちゃん』



俺がそう言うと、ありすちゃんは視線を俺から反らしながら小さく頷いた。



少し髪が伸びたありすちゃん。



前よりその表情はなんだか大人びていて、



可愛いというよりは綺麗という言葉が合う雰囲気だ。