その後は俺の存在を忘れたかのようにデジカメに夢中になる澄子。 ・・・なんかむかつく。 「なぁ」 「んー?」 こっちも見ずに説明書と戦う。 「おい」 「うん」 何も言ってねーし。 ・・・ しかしデジカメにまで嫉妬してる俺ってガキだな。 なんか面白くねーから虐めてやろ。 「なぁ俺とデジカメどっちが大事なんだよ?その態度だとデジカメらしいな?」 ちょっと低い声でそう言うと、焦ったようにおもいっきり振り返る。 「そんなことあるわけ無いじゃん!!」