あたし……貶されて嫌じゃなかった。 意地悪されて悲しくなる時もあった。 それも全部、あたしが三浦を好きだったからなんだ。 「あたしも……好き」 好きって言う時、あたしはYシャツを掴む力を掴んだ。 すると三浦はあたしの腕を掴んであたしを抱き寄せた。 そして掠れた声で聞いた。 「おれ……優しくねーぞ?」 「うん」 「口悪いぞ?」 「知ってる……」 「それでもいいのか?」 そう聞いてくる三浦にあたしは大きく頷いて抱きついた。