「お母さんに聞きなよ、もう先生きちゃうし。」
『もう仕事行ってんだよ。』
「どーしたの?」
『なんか河島の足がめちゃくちゃ腫れてんだよ。よくわかんねぇけど、鬼に呪われたとか言っててな…。』
「あー、そりゃ訳わかんないね。頭と一緒にどっかにぶつけたんじゃない?
救急箱はたぶん奈津希たちの部屋にあるよ。一番需要が高いからね。んじゃっ。」
プッ
「…なんかテンション高くなかったか?」
「別にー…。」
あー心配だなぁ。
大丈夫かなー、密さん。
私が携帯の電源を落として鞄にしまったのを見計らったように、先生が飛香達と共に教室に入って来た。
