タッ!
私は走り出して大好きなお父様の胸にダ~イブ!

「おぉ。元気だなぁ」

「うん!」

「・・・・・で、こんな夜にどこ行ってたんだ?」

「逃げ出してたんですよ!院長!叱ってください!」

「そうか・・・・・あやめおまえは体が弱いんだ。あまりはしゃいじゃだめだぞ?」

「語尾が弱くなってますよ!ビシッと言ってくださいよ!」

「そんなこと言ったってなぁ・・・・・なぁ、あやめ?」

「ねぇ~~~~~~~!!」

「また~~~~・・・・」

「お!あやめ!あしたは雪だってさ!」

「本当!?」

「あぁ、だから早く寝ような?」

「うん!」

「おやすみあやめ」

「あやめちゃんおやすみなさい」

「おやすみ~~~」

そうして私は眠りについた。

でも私はまだ知らなかった。

この一連を見ていた生き物がいたとは・・・・・


次の日・・・・・

「あやめちゃん、おっはよ~~~!」

「あ!!琴さんおはよう!」

琴さんというのは、この病院の看護士さん。本名日野琴。
この病院でお父様の次に好きな人。
いつも優しくて、かわいくてだ~いすき!!
でも私が脱走した時に一番最初に私を見つけちゃうの。なんでかな~~~~?

「あやめちゃん、雪だね~~!あそぼっか?」

「うん!!!」
・・・・・・・・・・・ 外 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「それ!!」

「あ!!!やったわね~~~!!!えい!!!」

今は雪合戦中。白熱しております・・・・

「はっずれ~~~!!!」

「あやめちゃんすばっしこいんだもん!!」

「琴さんがおそいんだよ~~~」

「そっか!てか、ことさんつかれたよ~~~!!!はい!休憩タ~~イム!!!」

「え~~~!もっと遊ぶ~~~!!」

「休んでから~~~!!!」

「え~~!!うん・・・・」

「よし!休憩!!」

「日野!休憩は終わりだ!働け!!」