「あ、俺は美桜ちゃんのこと写真見てるからわかるよ!」 『はぁ…』 「あ、でもナンパと間違えられたら困るからな……」 私は、この電話の人が私に声をかける場面を思い浮かべた。 「あ、そうだ。俺の名前は桐崎栄一。ちなみに23歳」 ……23歳の男の家に行くのか……? 襲われないだろうな…。 あ、でも私そんな魅力ないし大丈夫か。 それに女の人とかいるかもしれないし。 「名前言うから怪しまないでね。そんじゃ、いまからすぐ準備して来てね、バイバイ」 ブッ―― ……