画面には名前が表示されていなかった。 誰だろう… 『もしもし?』 そこから聞こえてきたのは… 「…あ、美桜ちゃん?」 ……… 『…誰ですか?』 知らない男の人の声だった。 「あー…ごめんね! 俺は、桐崎栄一っていうんだけど…」