『あ、はい。…あ、うん』 また言われちゃった…。 ってそうじゃなくて、聞かないとッッ。 『えっと、栄一さん以外に…ご家族は?』 私がそう言った瞬間、栄一さんは手を止めた。 え…? 私なんかまずいこと言っちゃったのかな? 「はははっ、そっか。俺言ってなかったね」 どうやらさっきの栄一さんは、まさかの質問にきょとんとしていたようだ。 ケラケラ笑う栄一さんは、失礼だけど全然大人の面影がない。 「いるよ」 そう言った後、栄一さんはニコッと笑った。 ……………いるんだ…