麗奈の肩に顔を埋めてな


「お前は最悪じゃ。先に未来は無いんか?」


「最悪じゃないで。逆じゃ。春磨はこれから何も守らんでええ。自由じゃ。うちら別れよう」


「無理じゃ。お前を手放す事なんか出来ん」


麗奈は俺から離れて俺の手を握って


「春磨ぁ。ありがと」


そう言って公園を出て行こうとしたんや。


「麗奈ーーー」


・・・


「麗奈。待てって!」


腕を掴んで呼び止めても俺を見んで手を離されて・・・


何度も麗奈を呼んで、腕を掴んで呼び止めても麗奈は俺から離れて行ったんや。


それから俺はしばらく公園で途方に暮れてた。


俺は初めて恋をした。


麗奈が好きで好きで。


愛してたんや。


結婚だって考えてた。


この時俺は19の歳だったけど歳なんか関係ないやろ。


麗奈となら先の人生が見えた。


けど・・・今は真っ暗や。


振られるって・・・痛いなぁ。


狂いそうなほど好きな女に振られるのは痛いで・・・。