それからしばらくして麗奈が率いる『JYURY』の子に『JYURY』が潰れたって聞いたんや。


すべてを終わらした麗奈。


俺も終わらす気やろ。


女々しいな俺。


『JYURY』が潰れたって聞いてしばらくしたら麗奈から着信があったんや。


何度も心待ちにしてた麗奈からの電話。


でもな・・・出るのが怖かった。


「もしもし?」


・・・


・・・


麗奈からの言葉は無く、代わりに鼻を啜る音が聞こえてきたんや。


「春磨ぁ。元気だったかぁ?」


口調は明るかったな。


「まぁな。お前はどうや?」


「ぼちぼちやな」


久ぶりに聞いた麗奈の声は少し震えてた。


「春磨ぁ・・・少し話さへんか?」


「ええで。いつもの公園に行こうか?」


「そやな。待ってるで」


電話の内容はそんなもんで短かったけど、これから麗奈に何を話されるか分かってたで。