予算を大幅にオーバーや。


俺の両手の指×万や。


けど・・・俺がこの指輪のデザインを気に入ってしまった始末。


「このダイヤはなんカラットや?」


「0.08カラットです」


大きくもなく差ほど小さくも無く。


ちょうどええ大きさのダイヤや。


「これ、包んでもらえます?」


「ありがとうございます」


笑顔でお礼を言われた俺やけど・・・


財布の中身が一気にパァーや(泣)


俺が汗水流して働いた金。


けして悪い事して集めた金ではないぞ!


長々といた店を後にして俺は地元へ帰った。


「麗奈、喜ぶかなぁ?いつも、物はいらんて言うからなぁ。突き返されたらどないしよ」


少々不安に思いながら、麗奈と待ち合わせした公園に向かった。


公園に着くと、麗奈は来ていて、ブランコ漕いでた。


「おっそいなぁ!」


「すまん。悪かったなぁ」


麗奈の冷え切った手を擦って謝った。