俺もいつまでも良い彼氏でおれんのじゃ。


お前が欲しくて欲しくてしゃーないんじゃ。


俺の一歩手前で止まる麗奈がもどかしくてな腕を引いて俺の胸の中に埋めたんや。


「ちょ。何?」


離れようと麗奈はもがくけどな、離さへん。


「俺はお前が好きじゃ。好きなら好きって言えや。俺、不安になるやん。お前の好き聞きたい」


ちょっと沈黙あったけどな。


「春磨ぁ。ごめんな。言えんでごめんな。好きやで大好きやで」


麗奈は俺の背中にしがみ付くように抱きしめて言ってくれたんや。


「ちゃんと言えるやん」


嬉しかったで。お前の好きって言葉。


ま。ここは隙あらばってやつやな(笑)


俺、麗奈にキスしたった!


初めての麗奈とのキスはなさっきまで食べてたイチゴのカキ氷の味したな。


甘くて俺の理性も吹っ飛んだな(笑)


「うちの初めて返せや!!」


「俺も初めてや~ん!」


疑いの眼差しで俺を見てる麗奈やけどな。


ほんまに気持ちのこもったキスは初めてや。


初めての好きやろ。初めてのキスやろ・・・


残るはもう1つの初めてや。


「ついでや。もう1つの初めても済ますかぁ?」


俺の問いかけにキョトンとして首傾げる麗奈。


「何やそれ?」


ほんま・・・分からんのか。知らんふりしてるのか?


ま。そこが可愛いとこやけどな(笑)