点滴室を出ると麗奈のオカンが、


「寝てたやろ?折角来てもらったのになぁ・・・」


「いえいえ。寝顔みただけでも安心しましたから。それと、お父さんには悪いですが、やっぱり麗奈は俺のもんです。なんでキスぐらいしても問題ないですよね?」


わざと親父に喧嘩売った。


俺の心の本音を聞いてもらう為に・・・。


「何ーーーーー!!!貴様、娘と別れて大人しくしてると思えば、いつまでもくっ付きおって!!ちょっと表でろ!」


親父の後ろを無言で着いていった。


外に出るなり、


「貴様!何を企んでるん?」


企むって・・・(汗)


「俺、麗奈に出会ってから、今まで、ずっと麗奈が好きなんですよ。空白の時間だって長かったかもしれないっすけど。それでも俺の中には麗奈しか居ないんです。もう1度・・・やり直せるチャンスを俺に下さい!」


「もう、チャンスなんかやれん。お前は身勝手や。娘がどんだけお前で苦しんだか分かるか?学生の頃から今まで、お前でどれだけ苦しんだか」


「俺だって苦しいですよ。でもそれはお互い愛してるから苦しいんでしょ?何とも思ってなければ苦しむ事も無いはずですよ」


「奇麗事ばっかり言いやがって!」


このへん親子やね(笑)


麗奈にも同じ事言われた記憶があります(笑)


「俺、自信ありますよ。麗奈を幸せにする自信。今なら満々です!明日、麗奈の迎えに着ますよね?それ、代わりに俺が行っちゃだめですか?」


「お前が来てどうするんだ?」


「麗奈に3度目の告白をさせて下さい。もう、離しませんから・・・」


「・・・離れてみなきゃ分からない事もあったって事か?もう、泣かせる事はしないって約束できるのか?」


「もちろんです。約束します!」


そして親父に一役買って頂いて・・・