麗奈の不安、恐怖を受け止めた日から何日かした頃。


オカンから珍しく電話が掛かってきた。


<春磨ぁ~~!!週末も帰ってこんで何してんねん!!>


電話に出るなり耳にキーン(汗)


「いきなり何やねん!うっさいのぅ」


<親に向かってうっさいってなんや!あんた、何してん?>


「は?仕事やろ」


<・・・あんなぁ、今日麗奈ちゃん検査入院なんやて。聞いてたかぁ?>


「いえ。知らん」


<明日には退院できるんやけど、行ってやらんでええの?>


知ってたら、行ってたわ!!


「どこの病院や?」


<南海病院や。両親もいてると思うから、粗相するなよ?>


「分かってる。教えてくれてありがとな!オカン」


オカンの電話を切り、仕事中だった俺は、監督補佐のシンゴに少しの間、現場を頼んで病院へ向かった。