すべてを聞いた麗奈は崩れて泣きよった。


そんな麗奈を見て俺の拳に力が入ったんじゃ。


麗奈はユカを殴れんかった。


信じてた仲間を殴れんかったんじゃ。


「ユカー。これは小針の分じゃー」


俺は全身の力を込めてユカをしばいたった。


こんだけ力入れて女を殴ったのは初めてじゃ。


軽くどつく事はあってもな、本気で女を殴った事なんか無かったで。


この日を境に俺の麗奈に対する恋心はしばらく封印されるんや。


恋やなくて家族として麗奈を守らな。


ゆっくりでいいんや。


お前の心の傷が癒えるまで俺はずっと傍でお前を守ったる。


癒えた先も俺が守ったる。


俺がお前の人生を守ったる。