仕事も終わってネオンがギラギラ光る歓楽街や。


「そや!まみちゃんとこに顔だそか?」


「誰やそれ?知らんわ!」


いちいちキャバクラの女の名前なんか覚えとらんわ。


サトシは目当ての店まで足早に向かった。


「ここや。覚えてるやろ?」


・・・club SPRING??


こんなとこ来たっけかぁ?


カランッ


俺なんてお構いなしに店に入るサトシ。


「いらっしゃ~い。あら?サトくん!!しばらく顔見せてくれないんだからクタバッタかと思ってたわよアハハ!」


ベラベラしゃべるママみたいな人。


それなりに客も居てこじんまりしてるわりにはなかなかいい店だな。


ってか俺ここに来た事あったっけか?


覚えがねぇ・・・。


「何、してんだよ?行くぞ」


「おぅ・・・」


ママに席を案内されて初めはビールやな。


「サトシ君~。久し振りやなぁ!構ってくれんで寂しかったで!」


「まみちゅわ~~ん!ごめんなぁ。仕事忙しくてな」


鼻の下を伸ばしてエロイ顔してるサトシ。


まぁ・・・まみって女もそれなりの女やな。


俺のタイプではないけどな。


「エリです。隣座ってもいいですかぁ?」


「ええで。座れや」