[短編]HEART【完】



「光奈ちゃん、ごめんね。起きて。」

しばらくして
先生の声が聞こえてきた、


『んんー…』


「起こしてごめん、お粥食べて。じゃなきゃ薬飲めないから、」

そう言った先生の手には
お粥がのったお盆があった。


『ありがとう。』

すると先生はニヤニヤしながら
ベッドで上半身を起こしたあたしの
横に座ると…‥


「はい、あ〜ん!!」

と言ってあたしの口元に
れんげをもってきた。


『えっ!!いいよ、自分で食べれるし…』


「ダメ〜!!!!俺が食べさせるの!!」