「光奈ちゃん、もうすぐ降りるから。起きて!!」 『んんー…‥、』 「はい、このバス停だから。行くよ。」 『ふぇっ、あっはい!!』 先生はあたしの分のバス代も 払ってくれた。 『あのさあ、バス代‥』 「いらないいらない!!俺が勝手に連れて来ちゃったし。」 『えっ、でも……』 そう言ったあたしを先生は フッと笑い、 そのまま 「こっちだよ、5分も歩かず着くから。頑張れるよね?」 と言って歩き出した。