「修平。俺、今度こそお前にあんな思いはさせたくないんだ。俺の今の気持ちを言ったら、お前はまたあの時と同じように支えてくれるのかな?」


その言葉を拾い上げるように、強い風がビュウっと吹いた。


美和子さんや黒須先生を見ていて思ったんだ。

支えてくれる人って同情とかそんなんで一緒にいるんじゃない。

本当にその人のことが好きだから一緒にいるんだって。


俺は今になってようやく、修平があの時側にいてくれた本当の気持ちが分かった。


「俺、今回こそ這い上がるよ。お前のこと絶対に裏切らない」


俺はグラウンドにいる修平にそう呟くと、階段へと続く屋上の扉をあけ、3人の元へ向かった。