柚に自分の気持ちを打ち明けた次の日。


朝日が昇り始め、ぼんやりと外が明るく始めた、午前4時半。

俺は携帯の鳴りやまない電子音に起こされた。


「さっき、止めたのに・・・・・・」


間違えて目覚ましをセットしたのかと携帯を開いてみると、画面には昨日登録したばかりのあいつの名前が。


「なんで・・・電話?」


目覚めたばかりでぼんやりしていて、深く考える余裕なんてなかった。

俺はためらうこともなく通話ボタンを押した。


「・・・・・・もしもし」


「あ、木波、おはよ。汐崎だけど分かる?」


柚は朝からテンションが高かった。

目覚まし時計よりもよっぽど効果がある。

心臓のドキっという驚きと共に、目がパッチリ開いた。