眠気を誘う朝のバスの揺れ。

しかし俺の目は衝撃ニュースでばっちりと覚めた。


「土根と練習試合!?」


「うん、まもりちゃん情報!昨日メールで聞いたんだ」


修平は最近まもりと仲がいい。

まもりのおかげで、柚のことをとやかく言われなくなって、俺はまもりに感謝していた。


「どうしてうちなんだ?もっと強いチームが周りにいるだろ?」


「それは俺も気になって、まもりちゃんに聞いたんだけど、黒須先生と土根の監督が同期らしい。その関係じゃないか?って」


「ふうん・・・・・・」


土根・・・・・・。


『彼氏さんすっごく野球上手くてさ。汐崎さん羨ましいなあって』


綾の言っていた言葉が頭をよぎる。