「もし、これから離れることがあったとしても、俺と柚は繋がってるから。どこにいたって俺はお前を応援する」


「うん・・・ありがとう、嬉しい」


目を潤ませた柚が俺を見上げにっこり笑った。




にっこり笑うと同時に柚の目からは、涙がポロリとこぼれた。








「柚と一緒に野球が出来てよかった」








「私も。尚哉と一緒に野球が出来てよかった」







マウンドに、夏を終える少し冷たい風が吹く。





だけど握られた手は・・・重なった唇は暖かかった。











俺たちはこれからもずっと繋がってる。









「PLAY!!」






俺たちはまだ始まったばかり――――。


            



END