「うん・・・うん!そうだよね。宮田はそんなやつじゃないもんね」


「そうだよ」


俺は柚の目頭に光る涙を、指でそっと拭き取った。


「一緒だな」


「うん・・・夢みたい・・・・・・。ダメだ。私、涙とまらない」


柚はポロポロと大粒の涙を流した。


だけどその目はキラキラと希望に満ちあふれていた。


「大丈夫。夢じゃないよ」


俺は柚の涙を拭き取るように、柚の頬にキスをした。


「尚哉・・・・・・」


柚は恥ずかしそうに、頬を手で押さえる。

そしてニコっと笑うと、柚は俺の唇にキスをした。


「しょっぱい。やっぱり嘘じゃないかも」


柚はぎゅっと俺に抱きついた。







「一緒に・・・甲子園で優勝しようね!」