【完】青春PLAYBALL!!

「木波がそれを聞いたのはいつだ?昨日か?」


「・・・・・・いえ。修学旅行の時には、もう知ってました」


「そんなに前から!?」


黒須先生は驚いたような表情を俺に向けた。


「あ・・・・黙っていたみたいな形になってしまって・・・すいません」


「いや、別に謝ることじゃない。ただな・・・・・・」


黒須先生は何かを思い出すようにふっと微笑んだ。


「ただ?何ですか?」


「いや、俺は、あいつのことはこんなちっちゃい頃から知ってて、何でも話してた仲だったから・・・少し寂しくなってな」


黒須先生は自分の膝に手を当て、懐かしそうに目を細めた。