【完】青春PLAYBALL!!

「絶対勝つから。今は柚と一緒に・・・一緒じゃなきゃ無理だけど。俺男だから、ちょっぴり見栄張って、いつか柚の先に行きたい」


「うん・・・尚哉が先行ったら、私は背中押しながら追いかけるから。どっちみち一緒だよ?」


「そっか。だな」


「うん」



感じ合う。

確かめ合う。


そして同じ気持ちなんだと実感する。


そばにあるぬくもりがこんなにも安心出来るなんて知らなかった。










部室のドアの前に立つ。


俺は柚の思いを上手く、黒須先生に伝えられるだろうか?

不安がノックしようとする手をとどまらせた。