【完】青春PLAYBALL!!

バスに乗りしばらくすると、携帯が震えた。


綾からだ。


携帯を見つめている俺に修平が訪ねる。


「ずっと鳴ってるけど、電話か?」


「ああ・・・うん。綾から」


そうしてる間に電話が切れた。


「何か用事でもあったのかな?」


修平が不思議そうに尋ねる。


「たぶん、汐崎のことかな?」


「汐崎?綾って汐崎と知り合いなの?」


「いや、分かんないけど昨日綾からメールがきてさ。野球部に汐崎柚って子いる?って。意味分からなくて返信してなくてさ」


「ふぅん。確かによくわかんないな。適当にいるよ、だけでも返しておけば?答えないと綾しつこいじゃん」


修平は苦笑いを浮かべた。