なんか俺からかわれてる・・・・・・。


二人きりじゃないとこうやってからかわれるから、二人でいたいんだけど。

柚はどうやらこの四人がいいみたいだ。



・・・・・・まぁ仕方ないか。



俺はそんなことを思いながら、パンの袋をくしゃっと丸め、席を立った。


「どこいくの?」


柚が不思議そうに尋ねる。


「あー・・・ちょっと」


「ふうん。いってらっしゃい」


柚は腑に落ちない顔をしていたけれど、すぐにニコっと笑って、ヒラヒラと手を振った。


「あと5分か」


携帯を開いて時間を確認する。



少し早いけど待たせるのも悪いしな・・・・・・。



俺は野球部の部室へと向かった。