【完】青春PLAYBALL!!

「若宮中学?隣町の?」


柚が下を向き、何かを思い出そうと必死に考えている。



「一回練習試合したことあるんだよ。俺は汐崎さんのこと覚えてるよ」


修平の言葉を聞いても、柚は考え込んだままだった。


その時バスがちょうど到着した。


「あ、きた。じゃね、汐崎さん、まもりちゃん」


『まもりちゃん』と親しげに名前を呼ばれたまもりは、嬉しそうに修平に手を振っている。


柚はすっきりしない表情で手を振っていた。