【完】青春PLAYBALL!!

「さっきな、和由が俺に言ってきたんだ。きっと一球目は自分が得意な内角に投げるって。勝負好きな三先先輩は絶対投げるからって」


「えー・・・和由どんだけ強気だよ」


七海が呆れたように笑った。


「大丈夫、あいつならやりますよ。なんてったて、本番に強い柚さんの弟っすから。それに・・・中学の時、誰よりも三先さんのこと大好きでしたから」


ハルが大きく頷きながら身を乗り出した。


ハルが和由を見つめる目はキラキラしていて、信頼しきっているような目だった。


ハルの表情を見た俺も、なんだかいけるような気がした。




和由なら本当にやってくれるかもしれない・・・・・・。




三先が和由がいるホームへと一球目を投げた。