「は?何?」

俺の心臓は驚きのあまり、バクバクと音を立てた。


「ありがとう!なんか元気出た!」


柚は元気に立ち上がった。


「あれ?ちょっと・・・・・・」


俺の手の中には、柚がむしった草が残っていた。


「捨てといてね!」


柚はそう言ってニカっと笑うと、走り去って行ってしまった。



男っぽいけど、こういうところでは女の武器使ってくるな・・・あいつ。


俺は何も言えないまま、柚の分の草も片付けた。